バーチャルYouTuberになってみた

 最近流行りのバーチャルYouTuber(以下Vtuber)に興味を持ち、自分もなってみようと思って機材を揃え、3DCGモデルをイラストに落とし込み、Live2Dモデルを作成しました。

僕がVtuberになった理由

 今年の夏ごろににじさんじにハマってから、彼らがすごく眩しい存在に見えて自分もやってみたいという憧れを持つようになりました。
 私は現在うつ病で治療中なのですが、なかなか完治とはいかず一般社会への復帰が遅れ、将来について真剣に考えないといけない時期になってきました。そのときにハローワークなどで就職活動をするのも手段の一つですが、自分をアピールして企業の目に留まる可能性にも賭けてみようと思い、その手段としてVtuberを選びました。まだ診察してもらっている心療内科から就業可能の診断をもらっていないので、すぐに復帰はできないですが芽を蒔くことも大切かなと。

3DCGモデル作成

 いきなりLive2Dに適応できるオリジナルのキャラクターを描けるほどの画力は持っていないので、まずはイラスト用にトレスできる3DCGモデルを作ることにしました。(この考えに至る前、趣味で購入していたカスタムオーダーメイドVカツでモデルを作ってVtuberになろうと考えていたのですが、作成したモデルのVRMファイルはフェイストラッキングのソフトウェアに転用できない仕様だったので、イラストをLive2D化する方向に転換しました。)

 Vカツは服装や髪型をかなり自由度が高く設定でき、自分の好みのタイプのキャラクターを作成できました。下図が作成したモデルになります。

めっちゃ可愛い

3DCGモデルをイラストにトレス

 会社を退職した後に買ったiPad Proで、procreateというアプリを使って描きました。一番下のレイヤーにVカツで作成したモデルのスクショを置き、上のレイヤーに線画を描いてトレスしました。私はオリジナルでイラストを描けるほどの実力はなく、模写やトレスが好きなのでこの工程はすごく楽しかったです。下図がトレスしたLive2D用のイラストになります。

ちょっと目が離れてるし、頭が縦長に見えますね…

イラストをLive2Dに起こす

 Live2Dを触った経験がなかったのでこの工程が一番苦労しました。そのときに、『Live2Dの教科書 静止画イラストからつくる本格アニメーション』という書籍を参考にしています。

 できたLive2Dモデルを動かしてみたのがこちら

 Live2Dモデル作成中に目や頭の位置を修正しました。イラストをテンプレートに当てはめるとメッシュやデフォーマを手動で一から作成する手間を省くことができます。ですが、初めて触るLive2Dなので苦労した点や反省点はもちろんあります。以下にまとめてみました。

メッシュ

 テンプレートを利用すると手間が省けて便利とは述べましたが、顔や髪の毛に貼ったメッシュがこのモデルに最適化されているわけではないので、顔の向きを変えると輪郭が崩れてしまいます。なので、X軸(頭を左右に向ける)、Y軸(頭を前後に倒す)、Z軸(頭を左右に傾ける)の2 * 2 * 2 = 8 通りを輪郭が崩れているパーツ分、メッシュを修正する必要がありました。

パーツ分け

 Live2Dモデルに起こすためのイラストを描く段階で各パーツごとにレイヤーを分ける必要があるのですが、ジャージの胸部分のパーツ分けが足りなかったため、肩の向きを変えた時の修正に苦労しました。

 肩のジャージ部分のパーツなのですが、左図のメッシュの部分を見ていただくと分かりやすいと思います。明確に肩と胸に分ける必要がありました…
 自分自身見直してみると、肩と胸のジャージの前後関係が明らかに違いますね。 作り始めた時は「いけるやろ」と思っていたのですが、このパーツの部分の作業に取り掛かってから「あ、これミスったな…」と後悔しました。しかし、Live2Dのプロ版を無料で使える期間が40日しかなくて、修正したら間に合わなさそうだったので今回は見なかったことにしました。

 次に、上腕と前腕パーツの端の描き方が良くなかったため、腕を曲げることが困難で今回のモデルでは実装しないことにしました。

 左図は右腕上腕と左腕前腕のパーツを指しています。Live2Dモデルを作成するときは、関節の端を円状に描いたほうが腕を曲げた時にパーツの端の角がはみ出にくいことが分かりました。この部分も修正すると間に合わなかったので次回の私に期待したいと思います。

YouTube Live配信のために揃えた機材

 Live2Dモデルを作っただけではYouTube Liveの配信ができないので機材を揃えました。

Webカメラ(ロジクール ウェブカメラ C615)

 リアルで顔を出して配信するならこれよりも性能がいいC920番台のwebカメラを購入するのがベストだと思うのが、フェイストラッキングに利用する目的なのでこちらを購入しました。このwebカメラの特徴として、カメラ部分を360度回転させることができます。正確にフェイストラッキングするためにカメラの角度を細かく調整できるのはVtuberにありがたい機能なのではないでしょうか。

 さらに、同じく360度回転できるC520番台のwebカメラは視野角が69度なのですがC615は78度になっています。わずかな差ですがより広い範囲でフェイストラッキングが可能なのかな?と淡い希望を抱いて。

マイク(AVerMedia USBマイクロホン AM310)

 このマイクが同じタイプの他商品と違う点は、マイクに指したイヤホンやヘッドホンから聴こえてくる音声をモニターモードとPCモードに切り替えることができる点です。モニターモードとは自分の声がマイクに接続しているヘッドホンから返ってくる機能で、ちゃんとマイクが声を拾っているか確認できるのですが、発話した後に少し遅れて自分の声が聴こえてくると続けて発話できなくなるという現象(この現象を利用した装置がイグノーベル賞で受賞しました)に慣れていない人には邪魔になります。

 PCモードはヘッドホンから聴こえてくるのと同じ音声が聴こえるモードで、自分の声は返ってきません。他のイヤホンジャックが付いているUSBマイクはモニターモードのみの場合が多く、もしヘッドホンをマイクに指した状態で利用したい場合はPCモードがあるこのマイクを購入するといいかもしれません。私はこの考えに基づいてAM310を購入しました。

配信用ソフトウェア

 OBSがド安定ですね。OBSの使い方はこの記事では言及しないことにします。フェイストラッキング用のソフトウェアには3tenePro+Live2Dを利用しています。facerigのほうが有名だと思いますが利用しなかった理由として、古いバージョンのLive2Dファイルにしか対応しておらず一部の機能が使えなかったことが挙げられます。

実際にVtuberとしてLive配信してみた

 実際に配信した動画が下になります。

 YouTubeにVtuber用チャンネルを作成しゲーム配信をやってみました。現在の配信内容はLethal League BlazeOverwatchを扱っています。
 Lethal League Blazeはラグがないプレイヤーの人口が少なくてランクマッチをベストな環境で遊べないので、布教するためにゲーム配信の題材として選択しました。OverwatchはPC版を始めてからまだレベルが低くプレイスキルが成長していく様子を見ていただけたら、と思い選択しました。
 今後はNintendo SwitchやSteamのゲーム、余裕があれば Live配信中の活躍したシーンを編集した動画投稿もしていこうと考えています。
  また、Vtuberになった大きなの理由は復職目的なので、自作しているwebサービスの紹介もしていく予定です。(実装途中のwebサービスの内容を発表しちゃうとどこかの企業に先を越されそうで怖くて、完成したものしか発表できないのでは?と怯えているのですが実際はどうなんでしょうか?)

最後に

 実際にVtuberになってから1か月も経っておらずコンテンツ数も一桁ですが、自分の作ったキャラクターが自分のリアクションに合わせて動くのは感慨モノですごく楽しいです。まだ動画の総再生数はごくわずかでチャンネル登録者数も一人(なぜ登録してくれたんでしょうか?)なのですが、これからLive配信を軸にして生活リズムも一般の社会人レベルに戻してどんどんコンテンツも充実させていきたいです。Vtuber用のTwitterアカウントも作成したので、興味がある方はYoutubeチャンネル登録Twitterアカウントフォローをよろしくお願いいたします。

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